「日本の伝統的な味」を次世代へ — 味付けアドバイザー 魚森清恵

名前
魚森清恵
会社名
一般社団法人味付けアドバイザー協会 理事長
キャッチコピー
日本の伝統調味料で家庭の味を育む
一言
代々受け継がれてきた日本の味付けを守り、
現代の生活に合わせて伝える活動をしています。
あなたの家庭にも「自分だけの味」を作りませんか?

「家の味」を守る、味のプロフェッショナル

2012年、食品業界での経験を活かし「味付けアドバイザー」という新しい職業を創り出しました。
食品企業や調理メーカーでの商品開発、レシピコンサルティングを行う傍ら、大阪府の農家支援など幅広い分野で活動しています。

2016年、日本の伝統的な味付けが未来に残っていかないという危機感から、活動の幅を広げ、一般社団法人「味付けアドバイザー協会」を設立。
現在は50名を超えるアドバイザーと共に、日本の食文化を守る活動を展開しています。

私たちが守りたいもの — 昔ながらの日本の味

市販の加工食品や外食には、私たちの先祖が知らない添加物や化学調味料が数多く使われています。
これらは確かに「美味しい」と感じる味を生み出しますが、それは本来の食材の味や、日本人が大切にしてきた繊細な味わいとは異なるものです。

私は「昔の人が使わなかった材料を一切使わずにお料理を作る」という原点に立ち返り、シンプルな材料だけで本来の美味しさを引き出す方法を教えています。

「自分の味」を持つ喜び

家庭料理の醍醐味は、その家ならではの味。
「お母さんの秘伝の肉じゃがのタレ」のように、家庭ごとに受け継がれる味の記憶こそが、私たちの食文化の豊かさです。

しかし現代では、自分で味付けをしない、できない日本人が増えています。
そこで私は、誰でも簡単に使える調味料の作り方や、自分だけの「家の味」を作るコツを伝授しています。

本町の実験工房から全国へ

大阪・本町に構えた調味料製造施設では、添加物を使わない本物の調味料を開発・製造。鰹節、昆布、醤油、みりん、塩など、シンプルな材料だけで作る伝統的な味わいを追求しています。

これらの調味料は教室や販売サイトを通じて提供し、多くの方に本物の味を体験していただいています。

味付けアドバイザーの育成

日本の食文化を守るためには、その価値を理解し、伝えていける人材が必要です。
味付けアドバイザー協会では、日本の伝統的な味付けを学び、それを次世代に伝えるアドバイザーを育成しています。

アドバイザーは企業コンサルティングや料理教室など様々な場で活躍し、日本の食文化の素晴らしさを広めていきたい。

子どもたちへ伝える食育活動

未来の食文化を守るために、子どもたちへの食育も重視しています。
2025年4月からは子ども料理教室を開校し、次世代に「本物の味」を体験してもらう機会を提供しています。

子どもたちが家に持ち帰った知識が、家庭の食卓を変えていく—そんな好循環を生み出すことを目指しています。

「これは本当に肉じゃがの味?」 — 危機感から生まれた使命

加工食品の現場で感じた違和感

外食産業や食品メーカーで働いていた頃、海外で日本向けの冷凍食品を大量生産する仕事を任されました。
肉じゃがなどの和食を現地で製造し、日本に輸出するプロジェクトです。

商品は美味しいと評判でした。「これぞ肉じゃがの味だね」とお客さんから言われることもありました。
でも、私はどうしても違和感を覚えていました。

その肉じゃがからは、家庭で煮物を作る時に漂う、あの懐かしい匂いがまったくしないんです。
袋から出した瞬間、「今日のおかずは何かな」とわくわくさせる香りがない。
真空パックの惣菜だから仕方ないとも思っていましたが、その違和感は日に日に大きくなっていきました。

製造する食品と自分の食生活のギャップ

ある日気づいたんです。私は仕事で加工食品を製造しているのに、自分では全く食べていませんでした。
市販の白だしなどを見ると、表面上は「かつお」「昆布」「だし」と書いてあっても、実際の原材料を見ると、私たちの先祖が使っていなかった現代の技術で作られた素材が使われています。

何を調理しても最後に残る味が同じようになっていることに疑問を感じました。
これって、日本の食文化も味覚も変化していってるんじゃないか。そう思った時、このままではいけないという危機感が湧いてきました。

原点回帰の試み

2016年、このままでは日本の昔ながらの味付けが未来に残っていかないと強く感じ、行動を起こすことにしました。

最初は「日本の伝統的な食材と調理法だけでお料理を作る」教室を始めました。
カツオと昆布で出汁をとり、調味料を入れる順番にもこだわった本格的な料理教室です。

でもすぐに課題に直面しました。料理が苦手な人にとって、一から出汁をとって肉じゃがを作るのは敷居が高すぎる。
「これでは二度と作ってくれないな」と思いました。

現代に合わせた伝統の伝え方

試行錯誤の末に気づいたのは、「日本の伝統的な味付け」と「今の生活様式」をどう融合させるかということ。

例えば、肉じゃがを作るタレをあらかじめ用意しておけば、忙しい現代人でも簡単に本格的な味が再現できます。
でも市販のタレには私たちの先祖が知らなかった素材がたくさん含まれています。

そこで思いついたのが、「日本古来の食材だけで作る」調味料づくり。
醤油、みりん、きび砂糖、塩、鰹節、昆布だけで作る伝統的な調味料です。

「こういう商品が市販であったらいいのに」と思ったけれど、なかったから自分で作ることにしました。

一般社団法人の立ち上げ

個人の活動では限界があると感じ、一般社団法人「味付けアドバイザー協会」を設立しました。
日本の伝統的な味付けを伝える人を増やし、その人たちから発信していくことで、食卓から食品加工の世界にもメッセージを届けたいと考えたんです。

テキストを作り、調味料の作り方も製品レベルのレシピにしました。
「家で瓶に詰めておけば、いつでも自分の味で肉じゃが作れるし、誰かに『お母さんの秘伝の肉じゃがのタレ』として伝えられる」というアプローチです。

「出汁をとりなさい」「発酵を勉強しなさい」と教えるよりも、次の世代に伝わりやすく、作る人の負担も減らせると思いました。

本町の拠点から広がる活動

大阪・本町に拠点を構え、調味料の製造施設も設置しました。
ここで伝統的な調味料を作り、その価値を広める活動を続けています。

今では味付けアドバイザーの資格を持つ方が50人を超え、それぞれが日本の食文化を守る活動をしています。
企業向けのコンサルティングや料理教室など、様々な形で「日本の伝統的な味」を伝える活動を展開していきたいです。

これからの展望

最近特に実感しているのは、「自分の味」「自分の家の味」を持つことの大切さです。
多くの人がそれを失いつつあるのではないかと心配しています。

だからこそ、「自分の味を瓶の中に詰めて、いつでも使えるようにする」という考え方を広めたい。
自分の焼肉のタレ、自分の麺つゆなど、大切な人が喜んでくれる味を持つことで、「家の味が一番美味しいよね」と思ってもらえる食卓を取り戻したいんです。

料理が好きになるためには、作ったものが美味しいと感じること、そしてそれが大切な人の健康につながると実感できることが大事。昔ながらの伝え方ではなく、今の伝え方で日本の食文化を次の世代に繋げていきたいと思っています。

最終的な目標は、加工食品の世界も変わっていくこと。
企業の方々と協力して、便利さを保ちながらも日本の伝統的な味わいを再現できる製品が増えていくことを願っています。

今後は特に子どもたちへの食育に力を入れていきます。
4月からは子ども料理教室を開校し、次世代に「日本の伝統的な味」を体験してもらう機会を提供します。
子どもたちが家に持ち帰った知識が、家庭の食卓を変えていく―そんな好循環を生み出すことを目指しています。

この活動がもっと広がり、多くの人に「日本の伝統的な味わい」の価値を知ってもらえれば嬉しいです。
そして何より、この活動によって喜んでくれる人、それを仕事にできる人を増やしていきたい。
日本の豊かな食文化を守るため、これからも歩み続けます。

「「食の選択に迷っている」あなたへ

食卓の「懐かしい味わい」を取り戻しませんか?

最近、こんな思いをしたことはありませんか?

  • スーパーの食品表示を見て「どれを選べばいいのだろう」と迷う
  • 「健康に良い食事」と言われるものが高価で続けられない
  • 料理をしたいけど、時間がなくて市販品に頼ってしまう
  • 子どもたちに伝えたい「おふくろの味」があるけど、うまく教えられない
  • 食に対して神経質になりすぎて、楽しさを忘れてしまっている

これはあなた一人の悩みではありません。今の日本では、多くの方が「食」に対して何らかの違和感や不安を抱えています。でも、そのほとんどが「仕方ない」と諦めているんです。

「日常の食事」が特別になった時代

丁寧に取った出汁の味わい、発酵食品の深み、季節の素材を活かした料理…これらの「当たり前の食事」が、今では特別なものになってしまいました。

「伝統的な肉じゃがや和食が買えないし、作り方も分からない」

これは単なる懐古ではありません。私たちの体は、先祖から受け継いだ食文化の中で育まれてきました。その文化を大切にしながらも、現代の生活に合わせた新しい形で継承していくことが重要だと考えています。

できることから、一歩ずつ

でも、安心してください。全てを自分で作る必要はありません。大切なのは、少しずつでも「日本の伝統的な味わい」を取り戻していくこと。

例えば、こんなところから始めてみませんか?

  • みりんの素晴らしさを知る(教室で「みりんって素敵でしょう!」と言うと、みんな使ってくれるんです)
  • 自分だけの調味料を一つ作ってみる(焼肉のタレや麺つゆなど)
  • 子どもと一緒に簡単な料理を作る時間を持つ

あなたにできるサポートがあります

「でも、何から始めればいいか分からない…」 「忙しくて時間がない…」

そんなあなたのために、いくつかのお手伝いができます。

1. 料理教室で「伝統的な味わい」を体験

大阪・本町の拠点で、日本古来の食材と調理法を学べます。
初心者の方でも、簡単に家庭で再現できる方法をお伝えします。

2. 自家製調味料のレシピと販売

「自分で作る時間がない」という方には、伝統的な製法による調味料をご用意しています。
また、ご自宅で簡単に作れる調味料のレシピもご提供。「自分の味」「家の味」を持つ喜びを感じてください。

3. 子ども料理教室(2025年4月開校)

次世代に食文化を伝えるための子ども向け料理教室を開校します。
子どもたちが楽しみながら「日本の伝統的な味」を知り、家庭に持ち帰ることで、家族の食卓も少しずつ変わっていきます。

4. 味付けアドバイザー養成講座

「この活動に共感した」「自分も伝える側になりたい」という方には、味付けアドバイザーの資格取得講座があります。
日本の伝統的な味付けを学び、それを広める活動ができます。

一緒に「家の味」を守りましょう

料理は難しいものではありません。
大切なのは、「作ったものが美味しいこと」「それが大切な人の健康につながること」。
それを実感できれば、料理は楽しくなります。

まずは一度、日本の伝統的な味わいを体験してみませんか?
あなたの「これでいいのかな」という食の悩みを、一緒に解決していきましょう。

私は、現代の食品産業が悪いと言っているのではありません。
むしろ、日本の伝統的な味わいと現代の便利さが融合することで、より豊かな食文化が生まれることを願っています。
家庭での「自分の味」を大切にしながら、企業とも協力して日本の食文化を守っていきたいと考えています。

ぜひ気軽に本町の拠点にお立ち寄りください。あなたらしい「家の味」を見つける第一歩をお手伝いします。

お問い合わせ・教室参加のご案内

〇料理教室 随時
https://reserva.be/ajitsuke

〇味付けアドバイザー資格認定講座
2025年8月より
https://ajitsuke.jp/course

〇調味料の購入
https://ajitsuke-kitchen.com/

〇お問い合わせ
https://ajitsuke.jp/contact

「日本の伝統的な味付け」を「今の生活」に合わせて取り入れる方法を、一緒に見つけていきましょう。
お気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人

まみ助

「読む人を物語の世界に引き込み、感情を体感させる」ことを信条とするストーリーテリングが強みの編集ライター。関わった書籍は商業出版では60冊以上、自費出版では70冊以上。人物の本質に迫るインタビューには定評があり、「文章だけで描く似顔絵師」の異名を取る。すべての登場人物のペルソナを丁寧に作り上げてから物語を紡ぐため、作品には高いリアリティを誇る。「無理のない範囲で、自分のできることをする」「常識を打ち破れ!」をモットーに、信頼関係だけで繋がるチームメンバーと一緒に活動中。

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